はじめのマイオピニオン - my opinion -
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JAXAの立て直しを

 JAXA(宇宙航空開発研究機構)が威信を懸けて開発してきた国産のH3ロケット、本来は2020年に打ち上げ予定だったが、延期の止むなきに至った。事前の燃焼実験で異常振動が発生したことが原因というが、何とか2022年度中には打ち上げてほしい。従来のH2Aロケットは45回打ち上げ中44回成功するという高いパフォーマンスを示し、日本の衛星に限らず、各国の衛星を周回軌道に乗せることに成功している。それだけにH3ロケットのつまづきは残念だ。

 一方アメリカのアルテミス計画は、いよいよ実行段階を迎えた。アルテミス1号ロケットが11月16日発射され、オリオン宇宙船を月周回軌道に乗せることに成功した。アルテミス2号は2024年に月面着陸を目指す。アルテミス3号は2025年に飛行士を月面に着陸させる予定だ。有人月着陸はアポロ11号以来、実に56年ぶりとなる。

 有人月面着陸を目指すアルテミス3号には、日本人宇宙飛行士も加わる予定であり、大いに期待されている。アルテミスとアポロ(アポローン)はギリシア神話に出てくる月の神の姉と弟である。アポロ計画は月面着陸が目的だったが、アルテミス計画は月面に基地を作るだけでなく、火星に人類を送り込むことを目論む。

 実はJAXAが開発した超小型探査機オモテナシをアルテミス1号に搭載していたが、通信機能が途絶えたばかりか、太陽光パネルも太陽と反対側を向く始末で、日本初の月面着陸を断念せざるを得なかった。JAXAの宇宙開発は黒星続きとなり、とても残念に思う。日本の技術は世界一と信じていたが、経済の低迷と平仄を合わせたかのようである。

 ところでこの原稿を書いている最中、JAXAの研究の一部に不正があったという報道が入り込んだ。はやぶさ、はやぶさ2の快挙の裏で、仮に心の緩みがあったとすれば、とても残念なことだ。JAXAにはもう一度宇宙開発のリーダーのひとりとして、緊張感を持って立て直してほしいと心から願っている。

[ 2022.11.28 ]
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