はじめのマイオピニオン - my opinion -
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次期総裁選に思う

 去る8月14日、岸田総理が突然、今回の総裁選に出馬しないことを発表した。この後堰を切ったように、5、6名の候補予定者が出馬宣言や出馬の意欲を示した。これまでマスコミで取り沙汰された人物が、ほぼ出揃いつつある。

 以前私はこのコーナーにおいて、岸田総理はまだまだ価値があるという趣旨のコメントを出した。防衛費の大幅増額や少子化・子育て対策の飛躍的充実、安定した外交手腕、国土強靭化や災害復旧への地道な努力、適温経済への復帰など、歴代総理がなし得なかったことを実現してきた。しかし政治資金問題をめぐる国民からの厳しい態度に耐え切れず、残念ながら不出馬の決断をせざるを得なくなった。

 この総裁選は我々自民党が政権を維持できるか否かを左右する、極めて重大な手続きである。岸田総理が出馬しない以上、自民党は新しい顔で政治とカネを巡る問題に決着をつけるとともに、今後の日本の行く末をしっかりとデザインし、実行に移す強力なリーダーシップを持った人物を選ばなければならない。

 私はこの総裁選に際して、意中の人は決めていない。今後の候補者の顔ぶれや政治理念、政策目標などをしっかり聞いて決めて行きたい。その際私が重視する点は次の諸点である。

 ①一連の政治改革を澱みなく実行するとともに、そこに国民目線や市民意識を共有できる政治スタイルを持った人物であること。
 ②日本の価値を向上させるとともに、日本文化を積極的に発信出来る人物であること。
 ③日米同盟を基本としつつ、世界から戦争や貧困を無くすために、独自の外交を展開できる人物であること、
 ④財政規律を守るとともに、適温経済を推進出来る人物であること。
 ⑤真の男女共同参画社会を作るため、制度的にも意識的にも男女同権を推進できる人物であること。
 ⑥教育の力を向上させるとともに、科学技術の発展を支える若者の育成や、若者の政治参を推進できる人物であること。
 
 以上の諸点を満たす候補者であり、国のために自らの身を削る人物を慎重に選んで行きたい。

[ 2024.08.19 ]