長かった10連休も終わり、都会には喧噪が戻って来た。来年の東京オリパラのうちまずはオリンピックのチケット売り出しが、5月9日からネット上で始まった。準備段階で様々な困難を経験したが、あと1年数ヶ月に迫り、機運が高まってきたように思える。
今回の売り出しはあくまで申し込みであり、抽選の結果が6月20日に発表される。しかし売り出し初日から申し込みが殺到し、2時間待ちというケースも報告された。 私も挑戦してみたが、アクセスするまでに約1時間かかってしまった。しかしサイトの中にひとたび入れば、複数の種目の申し込みはスムーズに出来たので、ホッとしている。あとは抽選に当たることだけを祈るばかりだ。
今回のチケット売り出しにおいては、不当な転売やダフ屋行為を厳しく取り締まるため、特別立法によって対応している。折角の国際的イベントに傷を付けてはならないし、何よりオリパラの運営を公平・公正に行うことが求められているからだ。
今回のオリパラの最大関心事は、開催国日本の選手がどこまで活躍してくれるかである。かつて近代オリンピックをスタートさせたクーベルタン男爵は、「参加することに意義がある」という有名な言葉を残した。しかし私は「参加することにも意義があるが、メダルを獲得することも意義がある」と解釈している。アスリートたちは、やはりメダルを目指して努力を続けている。
昨今は来年のオリンピックへの出場権を巡り、各競技団体が相次いで予選を実施している。既に出場権を事実上獲得したアスリートもいれば、スランプに陥っていたり、病と闘っているアスリートもいる。技術面はもとよりメンタル面でも、難しい調整と厳しい練習に耐えている。そういう彼らに拍手を送るとともに、彼らの努力がオリパラの大舞台で花開くことを心から期待している。