今や死語となった「観天望気」、自然現象や生き物の動きを見て将来の天気を予測すること。あるいは過去の経験に照らし、今後天気がどうなるかを予測することである。現代で言えば「天気予報」である。
例えば「綺麗な夕焼けになると、天気は下り坂になる」とは、通常天気は西から東に流れるが、西の空に雲が多くなるので、天気が崩れていくという理屈で説明できる。「かみなり三日」という言い伝えは、雷が発生すると数日間は不安定な天候になるという経験則から来ている。
このような観天望気は100%は当たらないが、6、7割は当たっていることが多い。私は高校1年の夏、「かみなり三日」の信頼性がどのくらいかを、過去10年にわたって宇都宮気象台のデータをお借りして調べたことがある。記憶が定かではないが2日続いたケースが4割、3日続いたケースが3割、残りが1日のみという結果だったと思う。かなりの信頼性だった。
最近の天気予報は経験則だけでなく、むしろあらゆる要素を数値化して、シミュレートした結果を重視している。これにより予報精度は格段に向上した。AIの登場によってさらに精度は高まることが予想されるが、100%的中とまではなかなか行かないだろう。経験則も加味した、総合的な判断が求められるのではないか。
西日本では梅雨明けが発表されたが、東日本はまだのようだ。梅雨末期の集中豪雨が心配され、現に足利市をはじめ北関東の一部で、豪雨被害が発生している。お見舞い申し上げるとともに、復旧作業を急がなければならない。
今国会では防災庁設置も本決まりとなった。今後は地方局の設置をはじめ、詳細を決定していくこととなる。地方局の一つを、出来れば栃木県に設置していただきたい。ともあれ、精度を高めた現代版の観天望気を駆使して、災害列島と言われるこの国を、防災・減災大国にしていかなければならない。