はじめのマイオピニオン - my opinion -
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石破続投を支持する

 私は去る8月8日の自民党両院議員総会ののちも、様々な情勢分析と総合的な価値判断によって、今の自民党にとって、石破続投が最善の選択と確信している。その主な理由を以下に述べる。

○石破総理だけが悪いのではない。自民党が過去から引っ張っている負の遺産も、前回の衆議院議員選挙、都議会議員選挙、そして今回の参議院通常選挙敗退の大きな原因である。これを根本から払拭しない限り、誰が総理になろうと、選挙には勝てない。

○石破総理は自民党の負の遺産に苛まれながらも、少数与党として先の臨時国会でも通常国会でも、予算や重要法案ごとに野党の一部と合意をしながら、無事に乗り切って来た。

○今後も少数与党として野党との話し合いを行う機運を醸成しつつあり、総理が替われば、野党との話し合いの構図は白紙に戻ってしまう。

○最近の世論調査では、自民党支持者の7割が石破総理の続投に賛成ないしやむなしとの結果であり、政党支持なしのグループからの続投容認も5割に達している。国会議員や党幹部の世論とは大きな乖離があり、我々はより広い民意に耳を傾ける必要がある。

○党則に定められた臨時の総裁選挙の規定は、20数年前の制定以来一度も発動したことがなく、党所属国会議員の投票方法や都道府県連の代表者の選定方法、県連などの意思決定はどのような方法で決まるかなど、曖昧な点が多々ある。今後総裁選挙管理委員会で話し合われる予定だが、これらについて慎重に検討すべきだ。

○石破総理の続投か退任かを巡って、自民党内が揉めていることこそ、自民党の評判を確実に落としている。真に自民党の行く末を案じて退任を迫る人々も少なくないが、これに乗じて自らの勢力を拡大し、人事権を握ろうとする人々もこれまた少なくない。特に派閥や旧派閥単位で結論を急いでいるような姿は、さらに自民党の支持を減らすことにつながる。

 以上、石破総理続投支持の理由を述べたが、表現に行き過ぎの点があったらお詫びしたい。しかし自民党の建て直しと行く末に危機感を持っている私としては、多くの自民党関係者に続投を強く呼びかけたいのである。

[ 2025.08.18 ]