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船田―
 昨年は、秋に竹中平蔵先生にお出で頂きましてその当時の日本経済の状況を、とりわけIT革命についての大変興味深いお話を頂きました。その竹中先生もこの小泉内閣の誕生に伴いまして、経済財政諮問会議の座長になります経済財政担当大臣に任命され入閣されました。経済財政担当大臣というのは、昔の経済企画庁長官とほぼ同じ役割りでございますので、私の6代目もしくは7代目の後輩になります。もちろん学問の分野では竹中先生が大変高い位置におりますが、同じポストに就かれました事を大変嬉しく毎日注目しております。
 さて、私は昨年も報告致しましたが、ゼロからの出発ということで地道な選挙活動をしております。
 支持者宅訪問を中心として様々な活動を選挙区において展開しております。やはり選挙で一度落選しますと様々な圧力が生じます。昨年の選挙より11ヶ月経ちますが、私も本当に様々な勉強をさせて頂いております。決して落選することがいいことだとは思っておりません。しかしこの期間というのは私にとりまして国会議員の21年間と匹敵する位の、あるいはそれ以上の勉強をさせて頂いていると思っております。今清宮会長がお話になりましたけれども、次の挑戦が少し早いかも知れません。衆参同日選挙も視野に入れながら準備を進めております。是非皆様のお力添えを頂きたいと思っております。
 今日皆様のお手元にお配り致しました「はじめタイムズ」を年4回発行しております。お手元にお配りしましたのは第2号でございます。この中に地元での様々な活動について端的に表現をさせて頂いておりますので、ご覧頂きご参考になればと思っております。その中のコーナーで私の珍しい活動を報告しております。その活動とは、ラジオ番組を持たせて頂いていることです。と申しましても、全国放送ではなく栃木県の中だけで聞ける栃木放送というラジオであります。一週間に一回必ず出ております。宇都宮の歌手であります小牧蘭さんとトーク番組をやらせてもらっております。時には政治の話もありますが、日常の中で感じたことあるいは世の中の話題など、なるべくやわらかい話をしようと思っています。お陰様でだいぶ評判もでてまいりまして、船田元はいつのまにかそのような仕事に変わったと錯覚される方も何人かいたわけでございますが、私の今まで出してこなかった船田色がでているのではと思いました。
 さて、小泉内閣が発足を致しました。私ども予想していた以上に大変な内閣の支持率であります。
 80%を超える支持率というのは、異常であると思っております。私は、その内の相当な部分がマスコミによって作られた支持率ではないかと考えております。従って、マスコミがいつまで小泉内閣を信任するのか、そのことにより内閣に今後の運命がかなり決定付けられると思います。とりわけ外務大臣に任命された田中眞紀子先生でございますが、今非常に大変な人気がありますので、その方のご批判を申し上げることはよくないと思っておりますけれども、あえて日本の国益ということから考えて申し上げますと、懸念すべきことがいくつかあります。
 確かに外務省の中で様々な人事問題があったようであります。ロシア課長を更迭する、このことに対して異議を申し立てる、これは確かに北方領土の問題をはじめロシア外交をもう一度考え直そうということですから、確かに一つの大きな政治のテーマです。それを正面からとらえようとしていることは大変いいことです。しかしそれにかまけてしまって、一昨日アーミテージさんという大変な親日派であり、国務副長官になられた方が日本に現在も滞在されております。そのアーミテージさんと田中外務大臣の会談を直前キャンセルしてしまったことは、大変大きな問題であると思っております。田中外務大臣だからそれが許されるとは、私は思っておりません。まさにアメリカのこれからの外交政策を担っていく中心人物の一人であり、しかも本当に親日派のアーミテージさんとの会談をキャンセルせざるを得ない、このことは日本の国益を損ないかねない問題であると考えております。
また、金正男の不法入国に対してなぜ田中大臣は意見を言わないのか、このことも私は不思議に思います。更には、教科書問題に対して中国・韓国からも様々なご批判があることにも整理してきちんと話すことは、外務大臣として大事な役割りだと思っております。しかしながらそれもあまりお話にならない。ご自分の関心のあること、あるいは自分の得意な分野だけを話される。また外務省は外交機密費の問題で弱くなっております。非常に叩かれております。ですから、もう一度それを叩くということによって、ご自分を強く見せるということがあっていいのでしょうか。このようなことを考えますと日本の外交に携わっている外務大臣の立場として、私はいかがなものかと考えております。
 私はいま席を国会においておりませんので、これ以上のことは申し上げるわけにはいきません。けれども私が目指していこうという政治はまさにそこにあると思っております。国益、国の根幹、国のかたちをどうつくっていのか、これらを本当に真剣に考え、行動できる政治家を目指して頑張っていきたいと強く自覚致しました。
 口幅ったいことを申し上げましたけれども、今日はこのようにたくさんお集まり頂きましたことを心から感謝を申し上げます。そして皆様のご期待に応えられる日が間もなく来るのではないだろうかと考えておりますので、更に皆様のご指導を頂きたい、お願い申し上げたいと思います。
 宜しくお願い申し上げます。

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